ハネムーン 二日目② 最終回
おーりとーり❗️
訪問マッサージKEiROW 熊取ステーションのブログへ。
あんま・マッサージ・指圧師で、いつか犬を飼いたい、戌年の勝元です。
竹富島から帰り、ホテルで一息ついた僕達は車を走らせました。石垣島で、夕日と星空を見に行きます!
思い返せば、大した行動力もないくせに、行き当たりばったりの旅を望む僕を尻目に、嫁さんが購入したガイドブック。
ほんまにね…
ありがとうございました!
お世話になりました!
ツアーではないので何をしようが自由なのですが、自由だからこその縛りがあるといいますか…
嫁さんの、
「どこ行く?」
という質問に二日間、即答する事が何度出来るだろうか…
「適当に車で走ってみよう」
「ブラブラ歩こう」
それらは一度きりの切り札です。それも、丸一日は使えません。
せっかくの連休、せっかくの石垣島…
「目的」もなく行動するには、やはり勿体ない。
今はネットがあるので色んな事をすぐに調べられますが、紙媒体のガイドブックを開き、顔をつき合わせて、
「ここはどう?」とか、
「コレ食べにいきたい!」とか、
「さっきのページもう一回見よう!」とか話す時間もとても楽しく、良いものです。その価値、プライスレス。
特に行動してなくても、楽しければ嫁さんも笑顔、僕も笑顔で万事オッケー👌
素晴らしいことです。
次の旅行の時も、ガイドブックは買います。
そんなガイドブックのイチオシ、(晴れた日には)素晴らしい夕日が見える『御神崎』へと向かいました。
展望台がある岬。
その言葉でイメージできる風景そのもの、という風景でした。
断崖絶壁に打ちつける荒々しい波と、凪いだ海面。広く大きな空。
あいにく、雲が多い日だったのですが、太陽の色とともに空と海の色が変わって行く様子を見ることは出来ました。
広大な景色に、しばし見惚れていました。
おそらくは、日の入りを見ることは出来ないだろうと思っていましたが、ギリギリまで待ってみることに。
その間、潮風に吹かれながら、ゆっくりと色を変えていく空と海の境界線をバックに、嫁さんと今までの事、これからの事を語らいました。
貴重な時間でした。
結局、夕焼けを見ることは叶わず、僕達はそこを離れることにしました。
でも二人のこれからについて話し合えた、次に来た時の楽しみが残った、なのでこれで良し!
いざ、コーヒー店主(大阪出身)おすすめの星空が見える穴場スポットへ!
と、
その前に、食事です。
腹が減っては戦はできぬ。
僕は幼い頃からお腹が空くとテンションが下がり、不機嫌になる、という面倒くさい性格をしており、それを治せない困った36歳です。
そしてさらに困ったことに、その穴場スポット周辺には夜に営業している食べ物屋さんが少ない、という問題がありました。
あっちへ行き、こっちへ行き…
どこもいっぱいで入れません。
そんな中、ここはイケるのでは?というお店を発見。
メニューは、『お好み焼き』
…え?
……え?
地元に帰ればいつでも食べれるのに!?
石垣島まで来て?
初日にも「ひらやーちー」食べたのに…
お好み焼き、頂きました❗️
でも、ここのお好み焼きには、石垣島のもずくが入っていたので、ご当地グルメです。
石垣牛の串焼きも食べました。
だから、ノーカウント、ギリギリセーフです。
中でも一番美味しかったのはキムチ焼きそば。ソースとキムチのバランスが、最高に良い塩梅でした。
腹も満たされ、時間も良い。
星空の穴場スポットへ、向かいます。
長々と引っ張ってきましたが、ついにその穴場スポットを紹介します。
そこは…
「川平湾」です!
初日にも行きましたし、石垣島といえば必ず出てくる、あの川平湾です。
なんやねん、と思われたかもしれませんが、灯台下暗し。夜の川平湾には、本当に人がいませんし、煌々とした街灯もないのです。
誰もいない、車が一台も停まっていない駐車場に車を置き、駐車場から浜辺へ。
めちゃめちゃ暗い…
駐車場は明かりがあるのですが、浜辺へ向かう道は真っ暗です。
一寸先は闇、を体感しました。
しかし、文明の利器がそれを解決します。
携帯電話にはライト機能があるので、二人で携帯電話のライトで足元を照らしながら歩きました。
僕の腕にしがみつく嫁さん。
コレか❗️
漫画とかドラマとかで見た事ある、アレや❗️
頼られている。
だから怖がっては、いられない。
例え、頭の片隅に「ハブ」「マムシ」という単語が浮かんでも…
(脚色してありますが、蛇を見かけたら即戻ろう、と決めていました。行かれる方は十分な注意と警戒をして下さい)
浜辺に着くと真っ暗な海とぼやけた島の影。見上げると、夕方にあった雲は流れて、黒い紙に白い砂を振り掛けたような星空がありました。
その季節に見えるハズの星座が、何一つとして分からないくらいの星々。
「凄い凄い」
「嘘みたい」
など出てくる言葉はあまりに少なく、同じ言葉を繰り返すのみ。
綺麗、というよりも、圧倒されるような静かな迫力がある、といった感じです。
とある雑誌に星空を見た子供が、星空を指し「宇宙が見える」と言った、と書かれていたのを思い出します。
「星空」という言葉が当たり前になっていて、その事をイマイチ実感出来ませんでしたが、この時初めて理解しました。「星空」を見ているのではなく、「宇宙のほんの一部」を見ているのだなぁ、と。
残念なのか、良いタイミングなのか、また雲が出てきて僕達は帰ることにしました。
大自然の恵み、その美しさと怖さを十分に味わって。
煌々とした明かりのある駐車場。座ったまま、速く移動出来る車。整地された道路。
ホテルに着けば、気温を調節するエアコン、温かいお風呂、寝心地の良いベッド。
本来ならば、夜は月明かりだけが唯一の光源であり、空を埋め尽くす星空も、当たり前のもの。
あって当然のものである自然を有り難がり、
人工的な明かりや、エアコンに安堵を覚える僕は、根っからの現代人なんだなぁ、と思いました。
翌朝、お昼の飛行機の時間まで、僕達はドライブを楽しみました。
まだまだ時間が足りない。
行きたいところも、見たい光景も、したい事もあります。
でも今回の旅行に後悔はありません。
ですが、いつかまた、絶対に来よう。早ければ、また来年に❗️と話しながら僕達は、満天の星空も、綺麗な海もない、だけど愛すべき地元へ帰りました。
飛行機を待っている間、石垣島に住む、ていうのはどうだろう。石垣島に就職先はあるだろうか。
そんな会話もあったとか、無かったとか…